デブトラリン・キナタさんの発言

チャモロ族(グアム)
核兵器なくそう女性のつどい2006


グアムは約4000年にわたり、先住民である私たちチャモロ族のものでした。アメリカは私たちの土地を取り上げ、文化も奪いました。チャモロ語を話すことを禁じ、チャモロの伝統行事を禁じ、60年以上も私たちを支配下に置いています。グアムの人口は軍関係を含めて18万人、そのうちチャモロ族は6万人です。現在のグアムの状況は、沖縄と同じであることを想像してみてください。まさに同じことが起きています。

私は、女性はとても大きな力を持っていると信じています。母、妻、姉妹、あるいは妻として、私たちには家族を守る義務があるように思います。私たちが変化をもたらす力を持っていることを自覚し、周りの人たちに自覚させるなら、必ず平和が達成できます。女性は抑圧を受けてきました。もう我慢することはありません。男性が考えるよりももっともっと私たち女性は強いのです。そのことを彼らに思い出させましょう。

エレン・ウッズワースさんの発言

世界平和フォーラム書記・都市間コーディネーター(カナダ)
核兵器なくそう女性のつどい2006


世界平和フォーラムを代表し、日本の姉妹のみなさんに挨拶を送ります。

今こそ、世界の平和運動の中で、また平和運動のために、女性の声が平等に反映されるときです。そのためには、女性のリーダーシップを育てなければなりません。有能な女性のリーダーを通じて、私たちはすべての活動にジェンダーのレンズ、視点をもつよう主張することができるからです。私たちは、生活のあらゆる場に女性の完全な参加を保障する、国連安全保障理事会決議1325への完全な支持をもとめなければなりません。この決議は、バンクーバーでの2006世界平和フォーラムのアピールで支持されています。93カ国から5000人が集ったこのフォーラムで、女性たちは平等をもとめました。共同議長に複数の女性、すべての分科会には男性と同じ数の女性パネリストをおき、議長に最低一人は女性がなることとしました。また、女性作業グループをつくり、丸1日を女性デーにあてて女性の声明をつくりました。声明はフォーラムのホームページに掲載しています.

平和の女性として、私たちは軍事費を社会予算に切り替えることを要求しなければなりません。政府が5パーセントの増税を言うとき、私たちは軍事費の5パーセント削減をもとめなければなりません。都市と地域の草の根の平和運動をつくり、すべての市長にたいし、広島の秋葉市長が会長をつとめる平和市長会議に加盟するようももとめなければなりません。平和市長会議が広島に置かれていることは、平和運動にとって重要です。広島は、世界平和の必要を象徴する都市であると世界が理解しているからです。自治体は高齢者、とりわけ貧しい高齢女性やホームレス、病気の住民へのケアに必要なお金がなくて困っています。だからこそ自治体は、私たちが軍事費に使われているお金を社会の平和のために使うようもとめていることを理解しているのです。

女性のつどいの実行委員会と日本のすべての女性に、すばらしい平和の活動にたいし感謝します。

アン・ミラーさんの発言

ニューハンプシャー・ピースアクション事務局長(アメリカ)
核兵器なくそう女性のつどい2006


友人のみなさん。
この女性のつどいで発言の機会をいただいたことに、感謝します。女性平和基金のおかげで私は、今年の原水爆禁止世界大会に参加することができました。

私は女性で、フェミニストで、平和活動家です。女性である、平和活動家であるというのはわかりやすいのですが、いま、フェミニストであるというのは、どういう意味でしょうか?

アメリカでは、フェミニスト運動は忘れられ、脇に追いやられてしまっています。男女平等が、男女双方にとって、一定程度当たり前のことになったからだと思います。問題は解決したと思っているのです。

しかし、真実はちがいます。アメリカ文化の中で、女性が直面している問題は、かつてなく深刻で、時にはより複雑になっています。アメリカでは女性の賃金は依然として、男性の70パーセントであり、セクハラは日常茶飯事で、子育て、食料や製品の安全、教育など女性が直面している多くの問題はすべて、防衛費のために二の次になっています。また差別は、性差別だけでなく、人種差別もあります。アメリカは多様な民族の国ですが、企業や政治の意思決定機関では裕福な白人男性が圧倒的多数を占め、彼らの狭い視野と利己的な計画にもとづいた決定を下しているのです。

私にとってフェミニストであることとは、権力に真実を訴えることで、個人および政治の既存の権力構造に対抗することです。フェミニストであることは、女性としての特別な視点をもち、それに確信を持ち、それを大胆に権力者にぶつけ、エンパワーメントをもとめる他の女性にも示すことです。こうすることで、私たちは、政治的、個人的権力構造を変えることができるのです。

今日のアメリカでは、軍縮や平和や非軍事化について語ると、しばしば、弱虫とか理想主義者と言われます。弱虫や理想主義もまた、アメリカ文化のなかで女性に与えられている固定的イメージです。アメリカ文化がどれほど男性中心で軍国主義的な文化であるか、完全に伝えるのは難しいほどです。中学校や高校、大学では、軍から派遣された採用専門官が甘いことばで子どもたちに入隊を勧めています。学校では、非暴力や平和を教える代わりに、戦争の歴史を教えています。そしてマスコミは暴力を美化しています。

私たちは、信頼、協力、外交、非暴力、相互安全保障という観点から力というものについて語らなければなりません。フェミニストであることと、平和活動であることは同じことなのです。

アメリカで、この意味での力を見事に示したのは、シンディー・シーハンです。彼女の息子ケーシーは、2004年にイラクで殺されました。彼女はほとんどたったひとりで、平和運動を始めました。ブッシュ大統領に、イラクの戦争と占領で息子を殺した責任と、多くのアメリカ人とイラクの子どもたちを殺した責任をとるように迫ったのです。

何より重要なのは、活動家として、養育者として、創造し維持するものとして、女性たちが互いに助け合い、フェミニズムや平和の理想を共有する男性を支えることです。なぜなら、私たちの本領は、こうしたものすべて、あるいはそれ以上のものを備えていることにあるからです。私は、自分の組織、ニューハンプシャー・ピースアクションを愛していますが、新婦人のような女性団体をつくるのが、夢です。アメリカには、女性組織があまりにも少ないからです。全国組織としては、WILPF(婦人国際平和自由連盟)やNOW(全米女性機構)、女性活動家のオンライン・ネットワークであるコード・ピンクがありますが、いずれもまだまだ小さな組織です。

アメリカの中で女性の平和活動家とフェミニストの連帯を強めるにはどうしたらよいか、考える機会を与えてくださった女性平和基金に、感謝します。

平和を!