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サリー・ジョーンズさん

2014年  
Sally Jones

サリー・ジョーンズさん

ピース・アクション ニューヨーク州基金議長
核兵器なくそう女性のつどい2014


ノー・ニュークス!核兵器廃絶の運動でがんばっている日本の女性のみなさん!

ニューヨーク州の私が住んでいるニューヨーク市スタテン島のピース・アクション、そして全米で活動している9万人のピース・アクションのメンバーたちからのあいさつを送ります。今日みなさんとともに集えたこと、とりわけ女性の平和団体のみなさんにお話しできることは、人生最大の光栄です。女性平和基金の招待とあたたかい歓迎に感謝します。

ピース・アクションが来年の春、2015年NPT再検討会議の際にニューヨークでどのような行動を考えているかを中心に、お話ししたいと思います。

私は2002年、私が住むスタテン島にピース・アクションの支部をつくりました。それからずっとボランティアとして活動しています。メンバーは戦争と核兵器に反対するあらゆる階層の地域住民です。地元で、教育プログラムなどいろいろな活動をしています。関心を同じくする他の地域グループと協力もしています。8月10日、私のスタテン島の友人たちは、「スタテン島と原爆」という企画を計画しています。旧ベルギー領コンゴから来た数十トンのウラン原石が、1938年から1942年まで私が住んでいたところの近くのバイヨン橋の下に保管されていました。その土地はいまだに放射能で汚染されています。スタテン島の人々に、自分たちと広島・長崎への原爆投下がどのように、またどうしてかかわっているのかについて知ってほしいのです。

スタテン島支部のほか、ピース・アクションは全米各地にたくさんの支部をもっています。アメリカで、ピース・アクションのメンバーたちは、アメリカ政府にその圧倒的な軍事力を使わせないためにいっしょうけんめい活動しています。そして、軍事や安全保障のために使われているお金を人々のニーズへと転換するよう求めています。そのなかで、常に核兵器への資金に反対しています。

ピース・アクションは1957年の創立以来ずっと、ニューヨーク市で活発に活動しています。マンハッタンの繁華街に事務所があります。ピース・アクションがニューヨーク市に活動の基盤を持っていることは、NPT再検討会議での国際行動を組織するうえで大きな力になっています。2010年には、リバーサイド・チャーチでの国際会議や集会、国連へのデモなどを組織し成功させました。私たちは2015年に向けて再び準備を始めています。

ピース・アクションでは、女性が活動のあらゆる面で深くかかわっています。昨年、みなさんはジュディス・ルブランさんに会ったと思います。ジュディスさんはピース・アクションの全国組織担当で、日本の平和運動の友人のみなさんによろしくとのことでした。私個人のことで言うと、私は自分がどういう人間で何をしているかということそのものが、自分の女性としてのアイデンティになっていると思います。実は正直言って、あまり意識したことがないのですが。呼吸するたびに、その息のひとつひとつにしみついているものだと思っています。私は母であり祖母です。私の母は5か月前の3月7日に、95歳で亡くなりました。母に限りない無償の愛を注がれて育った私はとても恵まれていました。母に受けた愛を大切にして、自分の子どもや孫を同じように愛し、活動の中にも生かしていきたいと思います。

私たちの運動における女性の役割は、社会のあり方を反映しています。私たちはみな、核兵器のない世界のために全力をあげると決意しており、使える手立てはすべて活用しなければなりません。日本でみなさんがどのようにしているか、とても関心があります。アメリカでは、比較的最近手にした力、女性運動が獲得した力を活かして、可能な限りの責任を引き受けるようにしています。「ゴー・ガール!」「思い切ってやってみよう!」こう言いつつ励ましあいながら、やらねばならないことをとにかくやってみようとがんばっています。このフレーズは連帯を意味し、あなた以外の女性たちがあなたを100%応援しているのだということを伝えるものです。

これこそ、私を支える精神です。愛と力。愛の力です。地球上で私たちが生きる時間は限られています。核兵器も戦争もない平和と正義のビジョンをただちに広げましょう。それを成し遂げるのは「女の力」です。

2015年、ニューヨークでお会いしましょう!

 

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