レイラ・ベン・サイードさん

2016年  原水禁世界大会に参加
Leila Ben Said Ben Yahmed

レイラ・ベン・サイードさん

中東大学プロジェクト「夾竹桃イニシアチブ」
核兵器なくそう女性のつどい2016


こんにちは!

「核兵器なくそう!女性のつどい2016」に参加することができ、とてもうれしく思います。みなさんとここに集い、私の国チュニジアについてお話しできることを、大変光栄です。

は じめに、ボストンにある中東大学プロジェクトの事務局長、レイ・マツミヤさんに、中東北アフリカ地域の教師たちが発言力を持ち、教師として力をつける手助 けをしてくださっていることに感謝をしたいと思います。そして、この世界大会への参加を支援して下さった女性平和基金にお礼を申し上げます。

正 直、私は核兵器のことをほとんど気にかけていませんでした。私の国では、社会や政治の安定の方に関心が高く、核兵器の現実の脅威について意識している人は いません。しかし、今日世界で起こっていること、特にチュニジアの状況から、「放射能汚染爆弾」の破滅的な影響をもっと学び、生徒たちに核兵器を禁止し平 和の文化をつくる大切さについての意識を高めてもらいたいと思い、中東大学プロジェクトに参加することにしました。

実際、チュニジアはアラ ブ世界で起った民衆蜂起の中で民主主義への移行に成功した唯一の国と思われていますが、チュニジアの民主主義はもろく、今年に入って起っている予期しない 悲痛な出来事を受けて、ぐらついています。また、革命後のチュニジアを成功例とみなすことは、誤解を招くおそれがあります。私たちは、暴力、レイプ、テロ の行使、現在も続いている軍隊への攻撃や観光客に対する恐ろしい攻撃など、悲しいニュースがあまりにも多くて、もはや当たり前のことになってしまっていま す。

もし、核兵器がISのようなテロリスト集団の手に渡ってしまったら、一体どうなるでしょうか?

ジェンダー平等に関して、 私たちは他のアラブ諸国の女性たちに比べて、自分たちの権利を十分に享受しているとよく言われます。自由を持っていてうらやましいと言われます。チュニジ アの女性は常に、自由と民主主義をめざす絶え間ないたたかいの先頭に立ってきました。ですから、革命への参加は、私たちがあらゆる形の抑圧に対してたたか うことを、はっきりと示すものなのです。

チュニジアは、平等の権利とジェンダーにもとづく暴力からの保護を保障した憲法を採択しました。これは、女性や少女たちにとって、とても大きな前進の一歩です。

しかし、差別的な法律がまだ存在しており、課題は多く残されています。暴力の被害を受けた女性たちへの行き届いたケアやサポートが、制度として確立していません。

チュニジアは、イスラム教の国ですが、何年も前に法律で一夫多妻を禁止しました。しかし、一部の過激な勢力が合法化を求めています。悲しいことに、階層にかかわらず、多くの女子学生たちが次々とISのような過激派に取り込まれ、性的ジハードへの参加を求められています。

チュニジアにとって今必要なことは、人々の意識革命です。平和教育が必要です。教育とは、教師を満足させるため、あるいはいい成績をとるため何を覚えればいいかを知ることではありません。

私は、学校での紛争防止と解決の訓練プログラムをつくりたいと真剣に考えています。その実現のための資源はありませんが、強い志をもっています。教師は、平和の文化へと社会をかえる力を持っていると思います。

私 は、ササキサダコの物語に心を打たれました。男女を問わず生徒たちに力をつけるための教材になるものなので、自分の学校の生徒に教えようと思っています。 どれほど絶望的な状況のなかでも、人は回復する力を持っていること、日本の伝統的な文化がその助けになったことを、知ってほしいのです。広島が戦争による 破滅的な悲劇の象徴にとどまらず、がれきの中から立ち上がった街であることを、知ってほしいのです。

生徒たちに、サダコの勇気やほかのさまざまな物語から、力を得てほしいと思っています。「夾竹桃イニシアチブ」を通じて、より平和な未来をつくるために過去から学ぼうと考えています。

若者たちの参加なしに、人類の発展はありません。能力を発揮する機会と助言さえあれば、彼らは、責任を担うことができるのです。

ありがとうございました。

 

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