セルマ・ファン・オーストワードさん

2016年  原水禁世界大会に参加
Selma van Oostwaard

セルマ・ファン・オーストワードさん

実行委員会のみなさんのすばらしいとりくみに感謝します。日本と世界各地の活動についての報告をきき、ここに集っているすべてのみなさんと知識や経験を交流することができ、とても光栄です。

私は、パックスの核軍縮チームに所属し、核兵器廃絶のために活動しています。パックスはオランダに本部を置く平和団体です。オランダは核兵器こそ保有していませんが、NATOの核兵器共有取決めに参加し、アメリカの核兵器約20発を配備しています。世界の大多数の政府が核兵器を禁止し廃絶する条約の交渉を支持していますが、残念ながらオランダはその立場に立っていません。

オスロー、ナジャリット、ウィーンで、歴史上初めて各国政府と市民社会が核兵器使用の人道的結果について議論したとき、私たちは、今こそオランダ政府に圧力をかける時だと考えました。私たちは、「市民イニシアチブ」と呼ばれる、オランダ独特の政治キャンペーンの手段を活用しました。これは、過去2年間オランダの国会で議論されていない議題の提案を支持する署名を4万人分以上集めれば、国会はその議題を取り上げる義務があるという制度です。そこで私たちは、国として核兵器を禁止するという正式な提案を作成し、町に出て署名を集めました。さまざまな政党に属する多くの自治体首長や若者の政治団体、宗教指導者、オランダの著名人がキャンペーンのバッジを身に着け、私たちが作ったキャンペーン用の巨大な、しかし平和的な爆弾の模型といっしょに写したセルフィーをシェアし、SNSの自分のフォロワーに署名を呼びかけるなど、PAXの提案への支持を表明してくれました。そして今年4月、私たちの「オランダ国内での核兵器禁止」の提案が、国会で審議されました。核軍縮への具体的措置を求める4つの動議が出され、いずれも圧倒的多数の支持で採択されました。そのうち最も重要な動議は、オランダ政府に対し、核兵器を禁止する国際条約の交渉開始のために積極的に努力するよう求めるものです。残念ながらオランダ政府はまだ、交渉の開始を呼びかけるという、最も重要な一歩を踏み出していません。一方で、国内外の圧力は高まっており、政府はもはやその方向に前進しなければならないことを否定できなくなっています。

ここ広島に来て、明日私たちは広島への原爆投下から71年を迎えます。 犠牲者を偲び、被爆者の証言を聞き続けてきた71年、私たちの先輩たちが「二度と繰り返すな」と言い続けてきた71年を経て、私たちは、核兵器の廃絶は人道上緊急に必要な課題だと感じています。今月、国連のオープンエンド作業部会において、私たちの政府は、核兵器を禁止する法的拘束力のある条約の交渉への呼びかけを支持し、多国間核軍縮交渉に向かって踏み出す機会としなければなりません。

私はみなさんの活動と献身に励まされています。そして、これまでにつくられた中で最も破壊力が大きく、非人道的かつ無差別の兵器を禁止し廃絶するという最優先課題にとりくむ決意をいっそう固めています。

ありがとうございました。

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