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フローリン・ホフシュナイダーさん

2015年  
フローリン・M・ホフシュナイダーさん

フローリン・M・ホフシュナイダーさん

テニアン女性協会
核兵器なくそう女性のつどい2015


原水爆禁止世界大会に参加する機会をいただき感謝します。でも参加以上に大切なのは私たちが帰国してから何をするかです。平和を達成し、人間が同じ人間に対して行なう残虐行為をやめさせ環境と調和して生きることは私たち全員の願いです。

テニアン女性協会も同じです。私たち女性は家庭や経済に関わる政策を策定し、環境を保護し、すべての人、特に子どもたちに教育を与えて、地球を守る優れた担い手に育てるための対等なパートナーになってもらいたいと願っています。

広島・長崎の被爆が明らかにした歴史は、人類のはじまりから私たちの生命を支えているかけがえのない地球を何があっても確実に守るよう、最も冷厳な教訓となって私たちに迫っています。

北マリアナ諸島はその昔、スペイン、ドイツに占領され、第一次世界大戦後は日本に、第二次世界大戦後にはアメリカに占領され、1978年からアメリカの自治領になっています。テニアン島から広島・長崎に投下した原爆を乗せた飛行機が飛び立ちました。私たちは超大国によって広島、長崎原爆投下のような大量殺戮と、言語を絶する残虐行為の基地として私たちの島が再び利用されることを決してゆるしません。

最近米軍は3つの環境アセスメントを発表しました。これが北マリアナ諸島、特に地球の恵みを満喫し、自然と一体化できる美しい島であるカナン島の大がかりな軍事計画化のための環境調査です。この調査報告は恐怖による地域支配というアメリカの国防総省の飽くなき要求に沿ってどのようにも解釈できる代物です。全ての種類の兵器とは米軍が現在も将来も私たちの島で核兵器や生物兵器、あるいは最新技術を駆使したあらゆる兵器を思い通りに使用できることを意味しています。

被爆70周年に私たちがこの地で経験したことは、小さな国々が連帯し世界が注目する国と協力すれば世界平和のメッセージを世界の隅々にまで届けることができることを教えてくれたことです。被爆者のみなさんの証言には心動かす話がたくさんあります。テニアン女性協会は日本のみなさんのアイデア、経験、草の根活動から元気をもらいそれをお手本にして、テニアンの人々にノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキの運動に加わることの意義と理解を広げようと思います。

来年の世界大会で平和と非核の世界という私たちの目標に大きく近づいたという報告を聞くことを楽しみにしています。

 

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