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アリエル・ドゥニさん

2009年  
アリエル・ドゥニさん

アリエル・ドゥニさん

フランス平和運動共同議長
核兵器なくそう女性のつどい2009


私はこの5日間、原水爆禁止世界大会に参加してきて、なぜフランスの人たちがこの大会に参加したいと思うのか、なぜ参加しただれもが興奮しながら経験を伝えてくれたのか、よく理解できました。日本の平和運動と被爆者のみなさんに、感謝します。

日本のみなさんと私たちフランスの女性運動度平和運動には、共通点があります。たとえば平和、軍縮、核廃絶、そして女性差別の根絶と平等をもとめること、女性の権利と私たちのくらしの向上、これらのすべてが共通した課題です。

私たち女性は、紛争が起こったとき、もっとも攻撃の的になります。紛争は今も世界のどこかで続いており、犠牲者の90%は民間人であるといわれています。男性が戦場へ行っていたり、身を隠していなければならない間、女性は、家族の世話を一身に引き受けます。一方、女性の身体は、暴力やレイプ、拷問の標的にもなります。戦争中や紛争の後、女性がレイプを受けていたとすると、そのことが恥とみなされ、家庭や社会から排除されます。戦争は、女性の人間としての価値を破壊するものです。

戦争のとき、まっ先に平和のために立ち上がるのも女性です。たとえば、相手の国の女性と連絡をとり合ってネットワークをつくったり、世界のどこでも平和をつくりだす担い手になれるのが女性です。女性は社会や家庭で「劣ったもの」という扱いを受けているからです。

家庭は、差別や女性の低い地位がもっともあらわれる場です。たとえば、「父親が母親よりも上に立つ」あるいは「女性は男性よりも劣ったものである」ということが、合法化されているかのような状態が珍しくありません。平等をもとめるたたかいは、平和をもとめるたたかいであり、同時に、平和をもとめるたたかいは、平等をもとめるたたかいでもあります。女性は、平和をもとめるたたかいにたくさんのものをもたらすことができます。女性であることに誇りをもちましょう。

 

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