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2000年、女性の美しさも平和でこそとの女性たちの願いと、「美と平和へのかけ橋」の理念をかかげるレイラ化粧品の思いが重なって、「女性平和基金の会」が誕生しました。レイラ化粧品1本につき1円が「女性平和基金」として積み立てられ、毎年の原水爆禁止世界大会などに海外の女性を招くために活用されています。2023年3月までに24の国と地域から77人の女性平和活動家が来日し、日本の女性たちと交流を深めています。

新型コロナウィルス感染症の大流行の深刻な影響が続くなか、ロシアによるウクライナへの侵略戦争と核兵器使用の威嚇によって、核戦争の危険がかつてなく高まっています。軍備の増強や軍事同盟強化の動きが加速し、貧困と格差、気候危機や食料・エネルギー危機など世界は「複合危機」に直面しています。ジェンダー平等の遅れも深刻で、持続可能な開発目標(SDGs)の達成も危ぶまれるもと、国連のグテレス事務総長は、対立と分断ではなく対話と連帯をと繰り返し呼びかけています。

そのなかで希望となっているのが、核兵器禁止条約です。「核兵器と人類は共存できない」と訴え続けてきた被爆者、核兵器廃絶を求める日本と世界の女性・市民たちの粘り強い運動で2017年に国連で採択され、2021年に発効、ついに核兵器は違法になったのです。現在批准国は68カ国、国連加盟国の3分の1を超えて発言力を増しています。「女性平和基金」の招待で原水爆禁止世界大会などに参加してきた女性たちもいま、自国政府に核兵器禁止条約に参加をと行動を続けています。

「女性平和基金」は、核兵器も戦争もない、平和で持続可能なジェンダー平等の社会をめざし行動する女性たちを応援し、連帯を広げる力となっています。